性同一性障害の教育の場の配慮
文部科学省は、心と体が一致しない性同一性障害(GID)や、同性愛者などの性的マイノリティーとされる小中高の自動生徒へのきめ細かな対応を求める通知を全国の教育委員会などに出しています。
それぞれの児童生徒に合った制服の着用を認めるなど、具体的配慮事例も紹介しています。
同省は、今後研修などで周知する方針です。
<文科省通知の要旨>
・学校内外にサポートをつくる対応をする
・学校に支援は、医療機関や保護者と連携して進める
・画一的ではなく、一人一人の状況に応じた取り組みを進める
・性的マイノリティーとされる児童生徒の悩みや不安も同様に受け止める
2014年文科省が初めて行った実態調査によると、肉体的な性別に違和感を持ち、学校に相談している児童生徒が全国に少なくとも606人在籍していることが判明しています。
通知では、性同一性障害の児童生徒には、組織的な支援が重要だとして、学校内外にサポートチームをつくることや、医療機関、保護者との連携を要請しています。他の児童生徒への配慮とのバランスを取りながら、一人一人の状況に応じた取り組みを進める必要があります。
性同一性障害の診断がなくても、支援は可能とし、自認する性別の制服や体操着の着用を認める、多目的トイレの使用を認めるなどの、既に各学校で実施している配慮事例も紹介されています。
性的マイノリティーとされる児童生徒についても、同様に悩みや不安を受け、いじめや差別を許さない指導や、教職員自身が心ない言動をしないように求めている。
<性同一性障害の児童生徒に対する学校の配慮事例>
服装 自認する性別の制服や体操着の着用を認める
髪形 戸籍上男性の児童生徒には、標準より長い髪形を認める
トイレ 職員トイレや多目的トイレの利用を認める
呼称 通知表などを、児童生徒が希望する呼称で表す
授業 体育、保健体育で別メニューを設定する
水泳 戸籍上男性の児童生徒には、上半身が隠れる水着の着用を認める
修学旅行など 1人部屋の使用を認める。入浴時間をずらす
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